雪雄子×多田正美

yuki_tada_performance2024
2024年9月1日(土)
雪雄子×多田正美

雪雄子

舞踏家。東京都目黒生まれ。 18歳なかば、暗黒舞踏の創始者土方巽に出合う。
1972年、大駱駝艦の旗揚げに紅一点として参加。 「寒さのために身が縮こまる」という土方舞踏の原点のひとつ を体得するため、1975年、北方舞踏派(山田一平主宰)と 共に山形県出羽三山麓へ移住。 1978年、北海道小樽に拠点を移し北国での活動を続ける。1983年一時帰京。 1984年には土方巽演出、振付の「鷹ざしき」で女鷹を舞 う。1988~91年独舞踏「蝦夷面」(山田一平演出)を サンフランシスコなどで上演し、北国の生命力を現出する舞踏家として高い評価を受ける。1993年秋、津軽へ移住。 偶然のようにして出会う縄文をはじめ、津軽に息づく原初 そのものの命との出会いを現在までの創作の原点としている。 縄文映画「一万年王国」に出演、 「縄文頌」(京都市・国際日本文化研究センター)、 「カリヨンの庭」(仙台市・宮城県美術館)など。 2005年にはウィーン、パリ、ワルシャワで公演。 2007年、サンクトペテルブルグのDANCEグループDELEBOと 京都大学西部講堂にて共演、LIBサンクトペテルブルグ・ モスクワ公演プロジェクト 「舞踏の源流から身体の未来へ」にて舞踏ソロ、 (共演 津軽三味線・新田昌弘) 2008年、作家・田口ランディ、画家・香川大介との コラボレーション(宇都宮 ギャラリー悠日) 2009年秋、「三内丸山縄文大祭」三内丸山遺跡にて作家・ 田口ランディ、神楽師・石坂亥士と共演。 ロシア・サンクトペテルブルグバレエホールでは神秘的で シャーマニックな舞い姿に1700人の観客が魅了された。 少女から老婆まで、0歳から100歳までの身体感覚で舞う。

多田正美

1953年神奈川県生まれ。1973年昭和音楽短大作曲科卒業。1974年即興グループ「GAP」を結成。1975年美学校・小杉武久音楽教場に参加~76年。1977年カタカタ音楽教場を開校。1980年小さな芸術家達の家を開校~85年。1994年より自身のソロ・パフォーマンスをサウンド・エンカウンターと呼称する。「素材(石、竹、木の枝、おはじきなど)」を直に擦り合わせたり打ち合わせたりして生まれる生音に満たされた演奏は圧巻。その生音にさらに映像や増幅器を使って多重な空間を実験している。1999年 文化庁在外芸術家研修員としてオランダに滞在。2006年日本ネパール国交樹立50周年記念事業「Art-Full Nepal」(カトマンズ)。ほかに秦野、オランダ、ネパールで撮った写真作品も発表している。

信濃公堂(信濃木崎夏季大学)